軽度知的障害者が出来る仕事や職種は、無限にあります。
あなたがやりたい仕事を諦めているのは、仕事が続かないからではないでしょうか。仕事が続かないことに職種や仕事自体はあまり関係がありません。
あなた自身がやりたいことが仕事になるのであれば、必ず継続できます。
仕事が続かないと思い悩み、出来る仕事や職種を選ぶ前に、考えて欲しいのは、その仕事はあなたが本当にやりたいことなのかということです。
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仕事とは何か
仕事とは、自立した生活を営むためには欠かせません。
自立した社会生活を営むためには、自分でできることは自分でやらなければなりません。金銭的に誰かを頼るということはその誰かの支配を受けるということです。
ですから仕事をして賃金を得るということは自立への第一歩です。
さらに自立した社会生活を営むためには、誰かの助けを借りたぶん、誰かの助けにならなければなりません。
自分のできることを仕事として社会に提供することは、支え合いの輪の中に入るということです。
つまり、そもそも自立するという強い意志がないのならば、仕事が長続きするはずもないのです。あなたは自立した人間らしい生活を送りたいと本気で思っていますか?
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得意なことを探そう
障害者であるから向いているとか、障害者であるから向いていないという考え方は、あなたのできることを狭めるだけです。
その考え方自体が、世の中の障害者の方々にもらえる仕事の種類を狭めています。できないのは障害者であるからではなく、そういう特性だからです。
障害の有無ではありません。健常者でも時間を守れない人はいますし、集中力のない人もいます。
経験上の話ですが、健常者の方よりも障害者の方のほうが、単純作業に関してはとても丁寧な作業をしてくれます。
できないことに目を向けるのではなく、できることや得意なことに目を向けてください。
あなたが自信をもって出来ることを箇条書きにして書き出してみてください。あなたはそれだけのことができますし、得意なことだってあります。
できればその箇条書きにした紙を持ってケースワーカーさんや地域の障害者支援センターに仕事に関しての相談に行ってください。
あなたが書き出したその箇条書きを、真剣に受け止めて考えてくれるケースワーカーさんは、きっとあなたに合った職場を探してくれるはずです。
意識しないと前進はしない
仕事が続かないと思い悩む原因は、仕事が覚えられないとか、時間通りにできないとか、上司や先輩に叱られてばかりだとか、そういったことではないですか?
同じ叱責ばかりを繰り返し受けて、仕事自体がイヤになることがあるかもしれません。あなたが前進できない理由は、上司に言われたことを意識することが不得意だからです。
ついついやってしまうといった場合は、それは意識できてないということです。健常者の方でも、意識していなければ、悪いところを直すことができません。
軽度の知的障害がある場合は、言われたことを直そうと意識し続けるということが苦手な場合が多くあります。
いっぺんにすべてを直す必要はありません。意識しやすいことから一つずつ直していくようにしましょう。
仕事は自分で取りに行こう
自分の得意なこと、やりたいことがはっきりとしたら、それが果たして仕事として成り立つのかどうかを考えてみましょう。
自分のやりたいことで生活を支えることができるというのが、一番良いことです。
人に貰うという考えを卒業しましょう。
あなた自身が取りに行くという意識を持ちましょう。
そのためには、相談できる人に相談に乗ってもらうのが一番良いです。
あなたが、こういうことがやりたいと情熱を持って語ることができるようになれば、必ず協力してくれる人が出てくるからです。
仕事とは、自分の人生を支えるものです。誰かにやってもらうのではなく、自分で取りに行きましょう。
障害者雇用でも、自信を持てば上には上がれる
障害者の方は、自信を失くしてしまっている人が多いです。
あなたもそうではないですか?
本当は、あなたは日本という国では、なんでもできるのに、障害者だからと諦めてしまっているのです。
それはあなただけのせいではありません。今まであなたの周りに居た人たちは、あなたから自信を奪ってしまったのかもしれません。
けれど、できること、得意なことを箇条書きにしたとき、あなたにはできることも得意なこともあると理解できるはずです。
自分に自信を持ってください。そうすれば、もう一歩上の自立した生活が送れるはずです。
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